「みんなニコニコ 手作り工房」
「カスタネット」を作っちゃいましょう。という言葉に誘われてフラフラ。なあんだ2枚の貝みたいな丸い板を合わせればいいんだな。そう思って体験志願。
カスタネットなんて2枚の板を拍子木みたいにパチンと合わせれば音が鳴って、そのままじゃ片手で持てないので木の片側同士を結んでペアーにすればいいんだろうなあ。
生まれてこの方、カスタネットの構造をそう思っていて。小学校のときに配られたマイカスタネットの構造なんて見もしなかったし。
楽器には多少心得があるウエブマスターであるがゆえ、そこに来てカスタネットなんぞ作るって言ったって、へのかっぱ、だとしっかり思っていました。
ところがどっこいだったんです。
店長の手ほどきで、まず、丸い貝の片側を紙やすりで磨かされたんです。なんでこんなとこ磨くの??
つまり貝と貝と繋ぐときに当たる面が点や線ではなく面の平らではないといけない。又、すぐにでも叩きに入れるように貝の口は少し開いてなくてはならない。
つまりカスタネットの蝶番の部分は一定の角度で面をとらなくてはいけなかったんです。その面に常に合わさっていることによって「いつでも音は出せまっせ」のスタンバイ状態になれるということ。
さらにもうひとつ、生まれてこの方知らなかったんですが、カスタネットは平らな面がパチン!と合わさって「タンタン♪」という乾いたスタッカートな音がなるのかと思っていた。
ところがそのタンタンという乾いた音は一点と面がぶつかる衝撃音だったんです。
実は貝の一方にダボが埋め込んであって、このダボと片側の面をぶつけることによって小気味よくシャープな木の音がなるのでした。
そうりゃそうだよね。拍子木のように面を面をそのままぶつけたら「パチーン」っていい音なるけど、片手で持ったり、フラメンコを踊りながらピッタリ合わせて叩くにはかなりのテクニックがいるはずだし。
残念なことに手作り体験を全部味わえなかったウエブマスターのもとに店長兄弟が完成さえてくれて届けてくれました。
知っているようで知らないことってあるんだよね。カスタネットひとつ取ったってこのありさまだもんね。
店長のゆず樹さん、寛幹さん、素晴らしい手作り体験をありがとうございました。